永井 荷風

放水路

新字新仮名 約6,400字・読了目安13分

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隅田川の両岸は、千住から永代の橋畔に至るまで、今はいずこも散策の興を催すには適しなくなった。やむことをえず、わたくしはこれに代るところを荒川放水路の堤に求めて、折々杖を曳くのである。 荒川放水路は明治四十三年の八月、都下に未曾有の水害があっ…

作品情報

分類NDC 914
公開日2010-05-09
最終更新2019-12-12
底本 「荷風随筆集(上)」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正阿部哲也

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