岡本 かの子

娘

新字新仮名 約8,314字・読了目安17分

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パンを焼く匂いで室子は眼が醒めた。室子はそれほど一晩のうちに空腹になっていた。 腹部の頼りなさが擽られるようである。くく、くく、という笑いが、鳩尾から頸を上って鼻へ来る。それが逆に空腹に響くとまたおかしい。くく、くく、という笑いが止め度もな…

作品情報

初出「婦人公論」1939(昭和14)年1月号
分類NDC 913
公開日2010-03-23
最終更新2014-09-21
底本 「岡本かの子全集5」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正noriko saito

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