犬養 健

朧夜

新字旧仮名 約18,249字・読了目安36分

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春に近い夕方だ。官立寄宿学校のひと棟になつてゐる少年寮では、大勢の者が芝生の広い中庭に降りてあちこちに塊つてゐた。当時評判だつたハレー彗星がいよ/\現はれるのを観察しようと云ふのである。五十を越した篤学者で、強度の近眼鏡をかけた、痩せて半白…

作品情報

初出「改造」1923(大正12)年4月
分類NDC 913
公開日2021-07-28
最終更新2021-06-28
底本 「現代日本文學大系 62 牧野信一 稻垣足穗 十一谷義三郎 犬養健 中河與一 今東光集」筑摩書房
入力門田裕志
校正noriko saito

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