犬養 健

愚かな父

新字旧仮名 約13,328字・読了目安27分

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一 月のいゝ晩がつゞく。月がいゝとわたしは団扇を持つて縁先に出る。こんなわたしにしろ、また隣の二階家の四角な影の二尺ばかり上に照る月にしろ、月を見れば空想ぐらゐはする。わたしはきつと娘の事を考へる。 許嫁の男の両親のもとに家事見習に行つてゐ…

作品情報

初出「新小説」1923(大正12)年1月
分類NDC 913
公開日2019-08-28
最終更新2019-07-30
底本 「現代日本文學大系 62 牧野信一 稻垣足穗 十一谷義三郎 犬養健 中河與一 今東光集」筑摩書房
入力門田裕志
校正noriko saito

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