田中 貢太郎

藍瓶

新字新仮名 約5,318字・読了目安11分

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玄関の格子戸がずりずりと開いて入って来た者があるので、順作は杯を持ったなりに、その前に坐った女の白粉をつけた眼の下に曇のある顔をちょと見てから、右斜にふりかえって玄関のほうを見た。そこには煤けた障子が陰鬱な曇日の色の中に浮いていた。 「何人…

作品情報

分類NDC 913
公開日2012-06-11
最終更新2014-09-16
底本 「日本怪談大全 第二巻 幽霊の館」国書刊行会
入力川山隆
校正門田裕志

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