牧野 信一

余話(秘められた箱)

新字旧仮名 約1,886字・読了目安4分

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厳格らしい母だつた。 幼時余は、母に、論語を学び、二宮尊徳の修身を聴講し、ナシヨナル・りいどる巻の一に依つて英語を手ほどかれ、和訳すゐんとん万国史を講義された。それらの記憶は、酷く曖昧である。論語では、母のそれでは、友アリ遠方ヨリ来ル云々に…

作品情報

初出「新小説 第三十巻第五号 臨時増刊「天才泉鏡花」」春陽堂、1925(大正14)年5月1日
分類NDC 914
公開日2011-07-29
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第二巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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