牧野 信一

ラガド大学参観記

(その一挿話)

新字旧仮名 約9,457字・読了目安19分

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一 往来で騒いでゐる声が何うも自分を呼んでゐるらしく思はれるので私は、ペンを擱いて、手の平を耳の後ろに翳した。 「誰だな?」 私は呟いだ。私は首を傾げたが、執筆に熱中してゐる頂上だつたので、そんな騒ぎも忽ち私の仕事の世界(Flatterin…

作品情報

初出「文藝春秋 第八巻第一号」文藝春秋社、1930(昭和5)年1月1日
分類NDC 913
公開日2010-08-20
最終更新2014-09-21
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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