牧野 信一

娘とドリアン

新字旧仮名 約2,227字・読了目安4分

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一 すゝきの穂が白んで、山道で行きちがふ子供達から青い蜜柑の香気がかがれる。――夕暮にちかい時分に岡の裏側にある競馬場へ行つて見ると、「シーズン」が近づいたといふので日毎に練習馬の数が増えてゐる。 僕は、馬や競馬に特別の興味を持つたことはな…

作品情報

初出「東京朝日新聞 第一五五八八号」1929(昭和4)年9月28日
分類NDC 913
公開日2011-09-10
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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