室生 犀星

性に眼覚める頃

新字新仮名 約40,344字・読了目安81分

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[#ページの左右中央] 大正八年十月 [#改ページ] 私は七十に近い父と一しょに、寂しい寺領の奥の院で自由に暮した。そのとき、もう私は十七になっていた。 父は茶が好きであった。奥庭を覆うている欅の新しい若葉の影が、湿った苔の上に揺れるのを眺…

作品情報

分類NDC 913
公開日2013-01-06
最終更新2014-09-16
底本 「或る少女の死まで 他二篇」岩波文庫、岩波書店
入力辻朔実
校正小林繁雄、門田裕志

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