室生 犀星

香爐を盗む

新字新仮名 約20,845字・読了目安42分

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男が出かけようとすると、何時の間にか女が音もなく玄関に立っていて、茶色の帽子をさし出した。男はそれを手にとると格子をあけて出て行った。女はしばらくぼんやり立っていたが、間もなく長火鉢のところにぐったりと坐って、いつまでも動かないでいた。それ…

作品情報

初出「中央公論」1920(大正9)年9月号
分類NDC 913
公開日2014-05-24
最終更新2014-09-16
底本 「文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正岡村和彦

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