小川 未明

老婆

新字新仮名 約6,126字・読了目安12分

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老婆は眠っているようだ。茫然とした顔付をして人が好そうに見る。一日中古ぼけた長火鉢の傍に坐って身動きもしない。古い煤けた家で夜になると鼠が天井張を駆け廻る音が騒々しい。障子の目は暗く紙は赤ちゃけているが、道具というものはこの長火鉢の外に何も…

作品情報

初出「新天地」1908(明治41)年11月号
分類NDC 913
公開日2016-08-26
最終更新2016-06-10
底本 「文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正坂本真一

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