小川 未明

貸間を探がしたとき

新字新仮名 約2,858字・読了目安6分

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一 春の長閑な日で、垣根の内には梅が咲いていた。私は、その日も学校から帰ると貸間を探がしに出かけた。 その日は、小石川の台町のあたりを探がして歩るいた。坂を登って、細い路次にはいって行った。赤い煉瓦塀についたり、壊れかけた竹垣に添ったりして…

作品情報

初出「中央公論」1923(大正12)年5月号
分類NDC 913
公開日2016-08-03
最終更新2016-06-21
底本 「文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正坂本真一

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