小川 未明

薔薇と巫女

新字新仮名 約7,670字・読了目安15分

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一 家の前に柿の木があって、光沢のない白い花が咲いた。裏に一本の柘榴の木があって、不安な紅い花を点した。その頃から母が病気であった。 村には熱病で頭髪の脱けた女の人が歩いている。僧侶の黒い衣を被たような沈鬱な木立がある。墓石を造っている石屋…

作品情報

初出「早稲田文學」1911(明治44)年3月号
分類NDC 913
公開日2020-05-11
最終更新2020-04-28
底本 「文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正坂本真一

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