室生 犀星

不思議な国の話

新字新仮名 約6,823字・読了目安14分

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そのころ私は不思議なこころもちで、毎朝ぼんやりその山を眺めていたのです。それは私の市街から五里ばかり隔った医王山という山です。春は、いつの間にか紫ぐんだ優しい色でつつまれ、斑ら牛のように、残雪をところどころに染め、そしていつまでも静かに聳え…

作品情報

初出「金の鳥」1922(大正11)年4月号
分類NDC K913
公開日2013-09-15
最終更新2014-09-16
底本 「文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正岡村和彦

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