室生 犀星

寂しき魚

新字新仮名 約5,081字・読了目安10分

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それは古い沼で、川尻からつづいて蒼くどんよりとしていた上に、葦やよしがところどころに暗いまでに繁っていました。沼の水はときどき静かな波を風のまにまに湛えるほかは、しんとして、きみのわるいほど静まりきっていました。ただ、おりおり、岸の葦のしげ…

作品情報

初出「赤い鳥」1920(大正9)年12月1日
分類NDC K913
公開日2019-08-01
最終更新2019-07-30
底本 「日本児童文学名作集(下)〔全2冊〕」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正きりんの手紙

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