久生 十蘭

ユモレスク

新字新仮名 約10,341字・読了目安21分

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一 出かける時間になったが、やすが来ない。離室になっている奥の居間へ行ってみると、竹の葉影のゆらぐ半月窓のそばに、二月堂が出ているだけで、あるじはいなかった。 壁際に坐って待っているうちに、六十一になるやすが、息子の伊作に逢いに一人でトコト…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋、1948(昭和23)年3月号
分類NDC 913
公開日2012-03-06
最終更新2014-09-16
底本 「久生十蘭短篇選」岩波文庫、岩波書店
入力平川哲生
校正門田裕志

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