久生 十蘭

予言

新字新仮名 約14,181字・読了目安28分

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安部忠良の家は十五銀行の破産でやられ、母堂と二人で、四谷谷町の陽あたりの悪い二間きりのボロ借家に逼塞していた。姉の勢以子は外御門へ命婦に行き、七十くらいになっていた母堂が鼻緒の壺縫いをするというあっぷあっぷで、安部は学習院の月謝をいくつもた…

作品情報

分類NDC 913
公開日2010-09-23
最終更新2014-09-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房
入力tatsuki
校正伊藤時也

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