室生 犀星

めたん子伝

旧字旧仮名 約13,969字・読了目安28分

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めたん子はしぜん町の片側に寄り切られ、皮紐とか棒切れとかで、肩先や手で小突かれ、惡い日は馬ふんを蹶とばして、ぶつかけられてゐた。めたん子は抵抗する氣が全然失せてゐて、對手をちよつと見返るだけで、その眼には何時も怒りは封じられてゐて、怒ること…

作品情報

初出「文學界 第9巻第10号」文藝春秋、1955(昭和30)年10月号
分類NDC 913
公開日2021-03-26
最終更新2021-02-28
底本 「室生犀星全集 第十卷」新潮社
入力磯貝まこと
校正きりんの手紙

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