室生 犀星

野に臥す者

新字新仮名 約13,405字・読了目安27分

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経之の母御は朝のあいさつを交したあとに、ふしぎそうな面持でいった。 「ゆうべそなたは庭をわたって行かれたように覚えるが。」 「いえ、さようなことはございませぬ。誰かをご覧じましたか。」 それは確かに人かげを見うけ申した。月がなくただ星あかり…

作品情報

初出「小説公園」1951(昭和26)年12月号
分類NDC 913
公開日2014-08-18
最終更新2014-09-16
底本 「犀星王朝小品集」岩波文庫、岩波書店
入力日根敏晶
校正門田裕志

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