徳田 秋声

質物

新字旧仮名 約7,678字・読了目安15分

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或る日捨三は或るところから届いた原稿料を懐ろにして、栄子の宿を訪問した。訪問といつても、彼に取つてはその宿の帳場の前を通つて行くことが、ちよつと極りのわるいことであつたゞけで、此の頃さう改まつた心持ではなくなつた。勿論最近まで、彼は栄子を訪…

作品情報

初出「文芸春秋 第四年第五号」1926(大正15)年5月1日
分類NDC 913
公開日2021-11-18
最終更新2021-10-27
底本 「徳田秋聲全集 第15巻」八木書店
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正きりんの手紙

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