徳田 秋声

青い風

新字旧仮名 約8,697字・読了目安17分

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古くから馴染のあるこの海岸へ、彼は十年振りで来て見た。どこもさうであるやうに、ここも震災で丸潰れになつて、柱に光沢の出てゐるやうな家は一つも見当らなかつた。町はどこもがさがさしてゐたが、しとしとした海風は、やつぱり懐しかつた。脚の不自由な人…

作品情報

初出「新潮 第二十六年第十号」1929(昭和4)年10月1日
公開日2022-12-23
最終更新2022-11-26
底本 「徳田秋聲全集 第16巻」八木書店
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正きりんの手紙

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