命
旧字旧仮名 約14,199字・読了目安28分
お咲は庖丁をとぎ、淺吉は屋根の上をつたひながら揷し茅を施してゐる。 一萬戸ある金岩の町は、火見櫓をまんなかに抱いて、吼える日本海のぎりぎりまで町裾を捌いてゐる。春寒い曇天はきたない瓶の色をして、硬くるしい息窒るいやな景色である。町はづれの松…
作品情報
| 初出 | 「改造 第35巻第3号」改造社、1954(昭和29)年3月1日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2021-08-01 |
| 最終更新 | 2021-07-27 |
| 底本 | 「黒髮の書」新潮社 |
| 入力 | 磯貝まこと |
| 校正 | 待田海 |
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