室生 犀星

舌を噛み切った女

またはすて姫

新字新仮名 約12,572字・読了目安25分

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京にのぼる供は二十人くらい、虫の垂衣で蔽うた馬上の女のすがたは、遠目にも朝涼の中で清艶を極めたものであった。袴野ノ麿を真中に十人の荒くれ男が峠路にかかる供ぞろいの一行を、しんとして展望していた。離れ山の洞窟のこの荒くれ男から、少し隔れた切株…

作品情報

初出「新潮」1956(昭和31)年1月号
分類NDC 913
公開日2014-08-15
最終更新2014-09-16
底本 「犀星王朝小品集」岩波文庫、岩波書店
入力日根敏晶
校正門田裕志

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