室生 犀星

三階の家

新字新仮名 約11,657字・読了目安23分

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三階の家は坂の中程にあった。向う側は古い禅寺の杉の立木が道路の上へ覆いかかり、煉瓦造りの便所の上まで枝を垂れていた。こんな坂の中途に便所がどうして建っているのか。一寸不思議な気がする、――その便所の廂へ瓦斯燈がさびしく点れていた。 三階の一…

作品情報

初出「苦楽」1926(大正15)年12月号
分類NDC 913
公開日2013-10-01
最終更新2014-09-16
底本 「文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正岡村和彦

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