中原 中也

山間秘話

新字旧仮名 約1,784字・読了目安4分

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Ⅰ 牝狐と牡兎 春であつた。牡兎の血の環りはよくなつてゐた。勇ましくはないまでも、しやきしやきしてゐた。一日兎は森に這入つて行つた、牝狐を訪ねる算段で。彼が森の径を巡つてゐる時、牝狐は家で囲炉裡にあたつてゐた。仔狐達は窓の近くで遊んでゐた。…

作品情報

分類NDC K913
公開日2015-03-23
最終更新2015-02-17
底本 「新編中原中也全集 第四巻 評論・小説」角川書店
入力村松洋一
校正noriko saito

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