樋口 一葉

琴の音

旧字旧仮名 約3,131字・読了目安6分

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上 空に月日のかはる光りなく、春さく花のゝどけさは浮世萬人おなじかるべきを、梢のあらし此處にばかり騷ぐか、あはれ罪なき身ひとつを枝葉ちりちりの不運に、むごや十四年が春秋を雨にうたれ風にふかれ、わづかに殘る玉の緒の我れとくやしき境界にたゞよふ…

作品情報

初出「文學界 第十二號」文學界雜誌社、1893(明治26)年12月30日
分類NDC 913
公開日2013-12-19
最終更新2014-09-16
底本 「文學界 第十二號」 
入力万波通彦
校正Juki

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