野村 胡堂

銭形平次捕物控

072 買った遺書

新字新仮名 約15,578字・読了目安31分

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一 「親分、何をしていなさるんで?」 ガラッ八の八五郎は、庭口からヌッと長い顎を出しました。 「もう蟻が出て来たぜ八、早いものだな」 江戸開府以来と言われた名御用聞、銭形平次ともあろう者が、早春の庭に踞んで、この勤勉な昆虫の活動を眺めていた…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋社、1938(昭和13)年2月号
分類NDC 913
公開日2018-12-19
最終更新2019-11-23
底本 「銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌」嶋中文庫、嶋中書店
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正結城宏

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