梅崎 春生

狂い凧

新字新仮名 約110,927字・読了目安222分

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一 ある晴れた日の夕方、夕焼雲の色が褪せかけた頃、私は郊外の道を歩いていた。季節は晩秋か、初冬だったと思う。地上や中空にかなり強い風が吹いていて、樹々の梢を動かし、乾いた砂埃を立てていた。 それはある私鉄と別の私鉄の駅間を結ぶ道路で、中央部…

作品情報

初出「群像」講談社、1963(昭和38)年1月~5月
分類NDC 913
公開日2016-02-07
最終更新2016-02-01
底本 「狂い凧」講談社文芸文庫、講談社
入力kompass
校正酒井裕二

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