梅崎 春生

魚の餌

新字新仮名 約4,937字・読了目安10分

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今でもその子供等のことを、僕は時に思い出す。その子供たちは、たしかに僕の餌箱から、餌を盗んだのだ。 それはもう十年も前のことになる。 十年前というと、まだ戦争中のことだ。戦争中だというのに、大の男がせっせと防波堤に通って、魚を釣る。それも僕…

作品情報

初出「改造」1953(昭和28)年10月
分類NDC 913
公開日2016-03-28
最終更新2016-01-01
底本 「日本掌編小説秀作選 下 花・暦篇」光文社文庫、光文社
入力sogo
校正noriko saito

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