蜆
新字新仮名 約12,204字・読了目安24分
その夜僕も酔っていたが、あの男も酔っていたと思う。 僕は省線電車に乗っていた。寒くて仕方がなかったところから見れば、酔いも幾分醒めかかっていたに違いない。窓硝子の破れから寒風が襟もとに痛く吹き入る。外套を着ていないから僕の頸はむきだしなのだ…
作品情報
| 初出 | 「文学会議」1947(昭和22)年12月 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2016-06-24 |
| 最終更新 | 2016-03-04 |
| 底本 | 「ボロ家の春秋」講談社文芸文庫、講談社 |
| 入力 | kompass |
| 校正 | 酒井裕二 |
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