蔵原 伸二郎

五月の雉

新字新仮名 約1,840字・読了目安4分

この作品を読む Amazonで探す

五月の雉 風の旅びとがこつそり尾根道を通る ここはしずかな山の斜面 一匹の雌きじが 卵を抱いている 青いハンカチのように 夕明かりの中を よぎる蝶 谷間をくだる せせらぎの音 ふきやもぐさの匂いが 天に匂う (どこからも鉄砲の音などきこえは…

作品情報

初出風の中で歌う空つぽの子守唄「詩学」1955(昭和30)年1月号
分類NDC 911
公開日2016-03-20
最終更新2016-01-01
底本 「近代浪漫派文庫 29 大木惇夫 蔵原伸二郎」新学社
入力kompass
校正大久保ゆう

蔵原 伸二郎の他の作品

蔵原 伸二郎の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。