木暮 理太郎

朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅

新字新仮名 約13,513字・読了目安27分

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西山温泉 寝覚の耳元へいきなりザアと大雨の降るような谷川の音が聞えた。目を開けると暁の色はまばらに繰り寄せた雨戸の間を洩れて、張り換えた障子に明るく映っている。宵の内に迷い込んだものと見えて、一疋の日蔭蝶が障子の桟に止まっているのが目に付く…

作品情報

初出「中学生」1923(大正12)年8月
分類NDC 291 786
公開日2015-12-10
最終更新2015-09-01
底本 「山の憶い出 下  」平凡社ライブラリー、平凡社
入力栗原晶子
校正雪森

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