伊藤 左千夫

白菊

新字新仮名 約606字・読了目安1分

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茅野停車場の十時五十分発上りに間に合うようにと、巌の温泉を出たのは朝の七時であった。海抜約四千尺以上の山中はほとんど初冬の光景である。岩角に隠れた河岸の紅葉も残り少なく、千樫と予とふたりは霜深き岨路を急いだ。顧みると温泉の外湯の煙は濛々と軒…

作品情報

初出「國民新聞」國民新聞社、1908(明治41)年11月3日
分類NDC 915
公開日2020-07-30
最終更新2020-06-27
底本 「長野県文学全集 〔第Ⅱ期/随筆・紀行・日記編〕 第2巻 明治編〈Ⅱ〉」郷土出版社
入力高瀬竜一
校正きりんの手紙

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