山本 周五郎

榎物語

新字新仮名 約34,304字・読了目安69分

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一 さわが十三になった年、国吉が下男に来た。国吉は十五歳で、よく働く少年だったし、二年のち、二人は愛し合うようになった。 さわの父は河見半左衛門という。母の名はわか。さわの下に一つ違いの妹なかと、その三つ下に丈二という弟がいた。河見家は七代…

作品情報

初出「オール読物」文藝春秋新社、1961(昭和36)年9月~10月号
公開日2022-10-23
最終更新2022-09-26
底本 「山本周五郎全集第二十九巻 おさん・あすなろう」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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