山本 周五郎

水戸梅譜

新字新仮名 約12,977字・読了目安26分

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一 寛文五年の秋のある日、徳川光圀の水戸の館へ、貧しげなひとりの浪人ものが、仕官をたのむためにおとずれた。衣服も袴もつぎはぎのあたった木綿ものであったが、よく洗って折目がついていた、としは三十二三であろうか、頬のあたりに辛労のかげがみえるけ…

作品情報

初出「芸能文化」1942(昭和17)年11月号
公開日2025-07-17
最終更新2025-07-17
底本 「山本周五郎全集第十九巻 蕭々十三年・水戸梅譜」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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