山本 周五郎

菊月夜

新字新仮名 約16,659字・読了目安33分

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一 「珍しい到来物があったのでね。茶を淹れてきましたよ」 若いはしたに茶道具を持たせて、そういいながらはいって来た母親のようすを見たとき、信三郎はすぐになにかはなしが出るなと思った。珍しい菓子というのは砂糖漬けの杏子だった。「あなたがお帰り…

作品情報

初出「講談雑誌」博文館 、1944(昭和19)年10月号
公開日2024-08-16
最終更新2024-08-12
底本 「山本周五郎全集第十九巻 蕭々十三年・水戸梅譜」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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