山本 周五郎

其角と山賊と殿様

新字新仮名 約5,230字・読了目安10分

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その頃榎本其角は、俳友小川破笠と共に江戸茅場町の裏店に棲んでいた。 芭蕉の門に入ったばかりで、貧窮のどん底時代だった、外へ出る着物も夜の衾もひと組しかなく、それを破笠と共同で遣っている有様だった。 同門の親友、服部嵐雪は、その時分井上相模守…

作品情報

初出「キング」大日本雄弁会講談社、1934(昭和9)年2月号
分類NDC 913
公開日2021-04-10
最終更新2021-03-27
底本 「山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正きゅうり

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