山本 周五郎

ばちあたり

新字新仮名 約22,308字・読了目安45分

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一 私をみつけるとすぐに、弟の啓三は例のとおり大きく手を振った。私は気がつかないふりをして、三番線のプラット・ホームのほうを見ていた。啓三は近よって来ると、これまた例の如く私の肩を叩いた。彼の体から香水が匂った。 「早かったね」と啓三が云っ…

作品情報

初出「小説新潮」新潮社、1960(昭和35)年1月
公開日2022-11-27
最終更新2022-10-26
底本 「山本周五郎全集第二十九巻 おさん・あすなろう」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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