山本 周五郎

松風の門

新字新仮名 約13,440字・読了目安27分

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一 その洞窟は谿谷にのぞむ断崖の上にあった。谷は深く、両岸にはかつて斧を入れたことのない森がみっしりと枝を差交わしているので、日光は真昼のほんのわずかのあいだ、それも弱々しく縞をなしてそっと射し込むだけであった。そのうえ少し遡ったところに大…

作品情報

初出「現代」大日本雄辯會講談社、1940(昭和15)年10月号
公開日2022-10-13
最終更新2022-09-26
底本 「山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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