山本 周五郎

夜の蝶

新字新仮名 約10,622字・読了目安21分

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一 本所亀沢町の掘割に面した百坪ばかりの空地に、毎晩「貝屋」という軒提灯をかかげた屋台店が出る。貝を肴に酒を飲ませるのと、盛りのいいぶっかけ飯が自慢で、かなり遠い町内にも名が知られていた。 車屋台のまわりを葭簀で囲い、その中に白木の飯台と腰…

作品情報

初出「家の光」1954(昭和29)年6月号
分類NDC 913
公開日2022-05-20
最終更新2022-06-14
底本 「山本周五郎全集第二十五巻 三十ふり袖・みずぐるま」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正栗田美恵子

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