蕗問答
新字新仮名 約7,194字・読了目安14分
一 寒森新九郎は秋田藩士である。 食禄は八百石あまりだが佐竹では由緒のある家柄で、代々年寄役として重きをなしていた。年寄役とは顧問官のようなもので、閑職ではあるが重臣だけが選ばれる顕要な地位である。彼は二十五歳で父亡き跡を襲い、以来五年のあ…
作品情報
| 初出 | 「冨士」大日本雄辯會講談社、1940(昭和15)年7月号 |
|---|---|
| 公開日 | 2022-09-22 |
| 最終更新 | 2022-08-27 |
| 底本 | 「山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜」新潮社 |
| 入力 | 特定非営利活動法人はるかぜ |
| 校正 | noriko saito |
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