山本 周五郎

日本婦道記

忍緒

新字新仮名 約9,892字・読了目安20分

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一 はたはたと舞いよって来たちいさな蛾が、しばらく燭台のまわりで飛び迷っていたと思うと、眼にみえぬ手ではたかれでもしたようにふいと硯海に湛えた墨の上へおち、白い粉をちらしながらむざんにくるくると身もだえをした。松子は筆をとめてそれを見た、ふ…

作品情報

初出「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1943(昭和18)年2月
分類NDC 913
公開日2019-09-25
最終更新2019-08-30
底本 「山本周五郎全集第二巻 日本婦道記・柳橋物語」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正酒井和郎

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