鬼哭寺の一夜
旧字旧仮名 約535字・読了目安1分
百里に迷ふ旅心、 古りし伽藍に夜を明かす。 甍漏る音の雨さびて 憂きわれのみに世死したり。 風なく搖らぐ法幢の、 暗き方へと靡くとき、 佛も寒く御座すらん。 黄金と光る蟵蛛の眼の、 闇を縫ふべき計、 銀糸に引く見れば 冥府の色より物凄し。 …
作品情報
| 分類 | NDC 911 |
|---|---|
| 公開日 | 2017-12-09 |
| 最終更新 | 2017-11-24 |
| 底本 | 「漱石全集 第十二卷 初期の文章及詩歌俳句」岩波書店 |
| 入力 | フクポー |
| 校正 | きゅうり |
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