岡本 かの子

五月の朝の花

新字新仮名 約707字・読了目安1分

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ものものしい桜が散った。 だだっぴろく……うんと手足を空に延ばした春の桜が、しゃんら、しゃらしゃらとどこかへ飛んで行ってしまった。 空がからっと一たん明るくなった。 しんとした淋しさだ。 だが、すこし我慢してじっと、その空を仰いでいた。 じ…

作品情報

分類NDC 914
公開日2018-05-09
最終更新2018-04-26
底本 「岡本かの子全集12」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正noriko saito

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