前田 夕暮

木枯

新字旧仮名 約1,347字・読了目安3分

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夜 私の追憶のなかで木枯の音がきこえる。木枯の凄まじい音にまじつて、とぎれとぎれに呼ぶ人の声がきこえる。 どうつといふ海嘯のやうな、天も地も吹きとばしさうな風の音が、裏山の方から捲きかへして寄せてくる。と、青竹の数百本、数千本が一時に殺到し…

作品情報

公開日2025-04-20
最終更新2025-04-20
底本 「日本の名随筆37 風」作品社
入力浦山敦子
校正noriko saito

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