山本 周五郎

伝四郎兄妹

新字新仮名 約10,870字・読了目安22分

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一 若菜はせっせと矢竹をけずっていた。 そのまえの年、天正二年の冬からとなりの国と戦争をしているので、この肥前(長崎県)大村城のるすをまもるものたちは、鎧甲のつくろいをしたり、武者草鞋や弓矢をこしらえたり、女も子供も手のあるかぎりは戦に必要…

作品情報

初出「少女倶楽部」大日本雄辯會講談社、1939(昭和14)年6月号
公開日2022-12-04
最終更新2022-11-26
底本 「春いくたび」角川文庫、角川書店
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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