尾崎 士郎

河鹿

新字新仮名 約3,830字・読了目安8分

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川ぞいの温泉宿の離室に泊っている緒方新樹夫妻はすっかり疲れてしまった。彼等はお互いの生活の中から吸いとるかぎりのものを吸いとってしまっていた。愛することにも、憎むことにも彼等にとっては最早何の新しさも残っていなかった。彼等は全く同じ二つの陥…

作品情報

初出「新潮」1927(昭和2)年9月
分類NDC 913
公開日2020-02-05
最終更新2020-01-24
底本 「尾崎士郎短篇集」岩波文庫、岩波書店
入力入江幹夫
校正フクポー

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