横光 利一

火の点いた煙草

一名――煙草蒐集家の奇禍

新字旧仮名 約10,809字・読了目安22分

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彼は恋愛を軽蔑した。彼は煙草を愛した。それ故彼は、愛の話を始められると、横を向いて彼の愛するモン・レツポを燻らせた。煙りの中から、恋愛の生れたためしは滅多にない。さうして、彼と彼女との恋愛も、たうとう一服の煙草のやうに楽しげに消えて了つた。…

作品情報

初出「婦人公論 第十二年第四號」1927(昭和2)年4月1日
分類NDC 913
公開日2018-12-30
最終更新2018-11-24
底本 「定本 横光利一全集 第二卷」河出書房新社
入力悠歩
校正mitocho

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