菊池 寛

海の中にて

新字旧仮名 約9,002字・読了目安18分

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二人の生活は、八月に入つてから、愈々困憊の極に達して居た。来る日も、来る日も彼等の生活は陰惨な影に閉ざされて居た。 敬吉には、おくみの存在が現在の暗いじめ/\とした世界と、明るい晴々とした自由な世界とを、遮ぎつて居る障壁のやうに、思はれる日…

作品情報

初出「大觀」1918(大正7)年7月号
分類NDC 913
公開日2019-03-06
最終更新2019-02-22
底本 「菊池寛全集 第二巻」高松市菊池寛記念館
入力卯月
校正hitsuji

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