岡本 綺堂

怪奇一夕話

新字新仮名 約8,788字・読了目安18分

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春の雑誌に何か怪奇趣味の随筆めいたものを書けと命ぜられた。これは難題であると私は思った。 昔も今も新年は陽気なものである。お屠蘇の一杯も飲めば、大抵の弱虫も気が強くなって、さあ矢でも鉄砲でも幽霊でも化物でも何でも来いということになる。怖い物…

作品情報

初出「中央公論」1935(昭和10)年2月
公開日2024-03-01
最終更新2024-02-19
底本 「綺堂随筆 江戸っ子の身の上」河出文庫、河出書房新社
入力江村秀之
校正山田順子

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